顧客より、ソンクラン休暇を利用して、既存の排水設備から弊社の排水設備を新設したいというご要望があり、今回下記のとおり新規排水設備を設置させていただきました。
既存システム
連続式凝集沈殿 ➡ 処理水をフィルタープレス ➡ 工場外に排出
*既存排水システム
連続式であるため、連続式沈殿槽による反応時間がかかり、pHの調整が困難。
フィルタープレスに溜まったスラッジケーキの脱着作業が1日、2回とマンパワーを多く使用する。処理能力が限定的で、工業団地基準をクリアーできないことも発生する。
新規システム
*バッチ式全自動ダブル凝集沈殿システム(ダブルU.I.システム)
第一次凝集沈殿タンク ➡ 第二次凝集沈殿タンク ➡ 処理水を工場外に排出
コンピュータープログラム制御で、各凝集沈殿タンクのpHを自動調整する。
また、薬品の吐出量もタッチパネル上でセット可能。人でがかかるのは、薬品の補充とフイルタープレス内に溜まった、ドライスラッジの取り出し、清掃のみ。
ダブルU.I.システムのスペック詳細
仕様:バッチ式2ステップ全自動凝集沈殿システム
使用スペース:4900 (W) x 12,000 (L) x 3500 (H) 単位:ミリメートル
処理能力:1,000 L/Batch(20) minutes 3,000L(3M3) per hour.
処理対象:フッ化物原水(140 mg/L)
処理水 :フッ化物処理水(4 mg/L 未満) 工業団地基準は、5 mg/L未満
設置期間:45 日間 (現場での設置期間は14日間)
(設置時写真)
今回のダブルU.Iシステムの開発により、フッ化物の処理ならず、六価クロムなどを含む排水についても、処理が可能になると考えます。