タイの排水処理に最適な脱水機とは?
〜フィルタープレスからスクリュー式への転換〜
タイでは現在、「フィルタープレス式脱水機」が排水処理の主流となっています。
しかしこの方式には大きな課題があります。
使用しているうちにフィルター内に**ドライスラッジ(脱水された汚泥)**がどんどん溜まり、圧力計がレッドゾーンに達したタイミングで、人力でスラッジをかき出し清掃しなければなりません。これが非常に大変な作業です。
スラッジが少ない小規模なプラントでは、2~3日に1回の作業で済むため大きな問題にはなりません。しかし、スラッジが多く発生する中~大規模施設では、人手不足や現場担当者の負担増という問題が深刻になってきます。
スクリュー式脱水機という選択肢
そこでおすすめしたいのが、「スクリュー式脱水機」です。
この方式は、フィルターを使用しない構造になっており、
フィルターの目詰まりや手動清掃が不要になります。
リング状のフィルターが自動で回転し、さらにシャワーによって自動洗浄が行われます。
また、食品工場のように油分を多く含むスラッジでも、フィルターが詰まりにくく、安定した脱水処理が可能です。
どうやってスラッジを処理するの?
スクリュー式脱水機は、シリンダー内でスクリューを回転させ、スラッジを絞り込んでいく構造です。脱水されたドライスラッジは、下部の**フレコンバッグ(大きな土嚢袋のようなもの)**に自動的に落ちていきます。
いっぱいになったら、フレコンバッグを交換するだけ。
とてもシンプルで省力化につながります。
メンテナンスとランニングコストは?
-
稼働時間はタイマーで自動設定可能
-
洗浄水の使用量も非常に少なく、コスト削減に貢献
-
部品の交換目安:
- シリンダー:15,000時間
- スクリュー:30,000時間 -
設備には稼働時間カウンターも内蔵されており、管理も安心です
従来のフィルタープレス式脱水機は、特に中~大規模施設では人手や清掃の負担が大きな課題です。
一方、スクリュー式脱水機は清掃が不要で、作業負担を大幅に軽減しながら、安定した脱水処理が行えます。
「人手が足りない」「清掃が大変」「ランニングコストを下げたい」
そんな課題を抱える現場にこそ、スクリュー式脱水機の導入をおすすめします。